加賀建設について
なぜ、建設会社が自分たちの施設を建て、食堂を開くのか?
わたしたち加賀建設は、昭和18年に船を造る会社として生まれ、それ以降時代の変化のなかで港湾・海洋土木工事、公共工事を得意とする建設会社として歩んできました。簡単に言ってしまえば、「海に強い建設会社」ということです。
日本海に面する石川県・金沢市は、港を玄関に、たくさんの恵みを受けて成長してきました。海の幸はもちろんのこと、たくさんの人、海外の文化、新しい技術。わたしたちは地域が輝くために、使命感を持って金沢、そして港を守ってきました。
金沢は、北陸新幹線開業、大型クルーズ船の寄港など明るい話題も多くあり、注目が集まる都市です。その一方で、わたしたちが会社を構える金沢の小さな港町・金石(かないわ)はどうか? 人口が減り、まちなかの仕事も減り、空き家が増えるといった形で活力が失われてきています。特にわたしが小さかった頃と比べて子どもたちが減ってきており、寂しさを感じています。
「ただ現状を眺めているだけではなく、何かできないのか」。こう思うのも、私の祖父や父がまちを思い、にぎわいを生むために活動する後ろ姿を見てきたからでしょう。今度は自分の番です。まちに少しでも元気が戻ってくるように、自分たちの強みを活かした“行動”をしていくことを決めました。